高コレステロール血症 高脂血症

LDLコレステロール(悪玉)高値は心筋梗塞や脳梗塞の危険因子(正常:140以下)

LDLコレステロール(悪玉)が高値であると動脈硬化が進み心筋梗塞や脳梗塞の原因となります。また、正常範囲内であっても LDLコレステロール(悪玉)高値÷HDLコレステロール(善玉)が2以上では血管内のコレステロールの蓄積が増えて動脈硬化が疑われ、2.5を超えると血栓ができている可能性があり、心筋梗塞のリスクも高いことが指摘されています。その反対にLH比が1.5以下では、血管内がきれいで健康な状態です。そこでLH比の目安として、「ほかに病気がない場合には2.0以下に」、また「高血圧や糖尿病がある場合、あるいは心筋梗塞などの前歴がある場合には1.5以下」を目指すよう提唱されています。

高TG(中性脂肪、トリグリセリド)血症も危険因子(正常:150以下)

中性脂肪も動脈硬化の危険因子です。悪玉コレステロールより食事の影響を強く受け、肥満や糖尿病があると悪化しやすくなります。また、悪玉コレステロールを小型化させることで超悪玉と呼ばれる悪玉コレステロールを作り出したり善玉コレステロールを減らすことで血管に悪影響を与えます。直接的、間接的に動脈硬化を悪化させるため同様に生活習慣の見直しで改善しない場合は治療となります。

自覚症状がなくても治療が大切

悪玉コレステロールに対してはスタチン製剤やイコサペント酸、中性脂肪に対してはフィブラート製剤などの薬があり、いずれも1日1~2回の内服で改善することが可能です。国民健康・栄養調査によると継続して治療しているのは男性が36%、女性が45%しかいませんが高脂血症は心筋梗塞や脳梗塞の強い危険因子であるため自覚症状がなくても治療することが大切です。

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