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今治市の高血圧治療 ― 専門医が基礎から徹底解説|かとう内科

血圧が高めと言われた方へ ― 家庭血圧から始める、血管を守る対策(JSH2025準拠・全16回の解説つき)

🫀 高血圧 🏥 今治市の高血圧治療 📋 生活習慣病の継続管理 💚 かとう内科 | 今治市 2026.09.02 更新

今治市で「健診で血圧が高いと言われた」「家庭で測ると血圧が高め」という方へ。かとう内科では、高血圧をはじめ、糖尿病・脂質異常症・睡眠時無呼吸症候群などの生活習慣病を、検査から治療、その後の継続管理まで一貫してサポートしています。高血圧は自覚症状がないまま血管を傷め、ある日突然、脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気につながることがあります。気になる段階で一度ご相談ください。なお当ページの下部では、高血圧をやさしく学べる連載(全16回・最新ガイドラインJSH2025準拠)へのリンクもご用意しています。

📅 高血圧などで定期通院中の患者さまへ:次回のネット予約は、このページのいちばん下にある「予約ページへ進む」ボタンからご利用いただけます。

🏥 かとう内科の高血圧診療の特徴

かとう内科は、今治市で高血圧をはじめとする生活習慣病の診療に力を入れている内科です。診察室での血圧だけでなく家庭血圧を重視した診断を行い、一人ひとりの血圧のパターンに合わせて治療を調整します。合併症の評価、管理栄養士などと連携したチーム医療まで対応し、「血圧をしっかり下げながら、無理なく生活を続けられること」を大切にしています。(家庭血圧の測り方は 🐱 家庭血圧の正しい測り方 をご覧ください。)

🔎 こんな方はご相談ください

  • 健診で血圧が高いと指摘された
  • 家庭で測ると上が140mmHg・下が90mmHgを超えることがある
  • 「高値血圧(上130~139mmHg、または下80~89mmHg)」と言われた
  • 血圧の薬を飲んでいるが、管理に不安がある・通院が途切れている

高血圧は自覚症状がないまま進行し、放置すると脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まります。健診などで指摘された方は、「様子を見る」より、一度評価を受けることをおすすめします。自分の血圧が今どのレベルかは 🦊 あなたの血圧は今どのレベル?(分類とかくれ高血圧) で確認できます。

🩺 高血圧とは

血液は、心臓が縮んだり広がったりすることで全身に送り出されます。このとき血液が血管の壁を押す力が「血圧」です。心臓がギュッと縮んで勢いよく血液が流れるときの圧力が上の血圧(収縮期血圧)、送り出したあと心臓が広がって動脈にかかる圧力が低いときが下の血圧(拡張期血圧)です。

医療機関で高血圧と診断されるのは、診察室での血圧が上140mmHg以上、または下90mmHg以上の場合です(家庭血圧では135/85mmHg以上が目安)。上下の両方が基準を超えている場合だけでなく、どちらか一方だけが超えていても高血圧です(くわしい分類は 🦊 血圧の分類)。

高血圧は「国民病」ともいわれ、全国に約4,300万人いると推計されています。年齢を重ねるほど割合は増え、60代では男女ともに約6割、70代では男性が約8割、女性が約7割が高血圧と報告されています(データのくわしい解説は 🐰 高血圧の疫学 ― データで見る「日本人と高血圧」)。

⚠️ 高血圧が引き起こす重大な病気

血管は圧力に対して痛みを感じないようにできているため、血圧が高くても自覚症状はほとんどありません。そのため気づかないうちに血管が傷み、ある日突然、命に関わる病気を引き起こすことがあります。

たとえば、上が120mmHg未満かつ下が80mmHg未満の場合に比べて、140または90以上では脳卒中の発症率が約3倍に、180または110以上の重度の高血圧では約8倍にもなると報告されています。血圧が140/90を超えると、脳卒中だけでなく、認知症・心筋梗塞・末期腎不全などの発症率が高くなることも、世界中の研究で示されています。脳・心臓・腎臓・血管をどう守るかは 🦉 高血圧と臓器障害 ― 脳・心臓・腎臓・血管を守る でくわしく解説しています。

🧠 2026年8月:日本高血圧学会が『高血圧と認知症』啓発資料を公開

日本高血圧学会は2026年8月27日、一般向けの啓発ポスター「高血圧と認知症」を公開しました。新しい診療ガイドラインや治療基準の発表ではなく、血圧管理の大切さを広く伝えるための啓発資料です。高血圧を適切に管理することは、脳卒中や心筋梗塞の予防だけでなく、将来の認知機能を守る観点でも重要とされています。資料では「血圧朝活」として朝の家庭血圧を確認する習慣を勧め、収縮期血圧(上の血圧)130mmHg未満を目指した適切な管理を紹介しています。

ここで注意したいのは、「130を超えたら高血圧」「130以上なら全員すぐ薬を増やす」という意味ではないことです。高血圧の診断基準は診察室血圧140/90mmHg以上で、130/80mmHg未満は治療中の目標として示される数字です(家庭血圧と診察室血圧では基準も異なります)。治療の目標は、年齢・フレイル・起立性低血圧・転倒のリスク・腎機能・持病などを踏まえて一人ひとり判断します。また、血圧を下げれば必ず認知症を防げる、と断定できるものでもありません。朝の家庭血圧の測り方は 🐱 家庭血圧の正しい測り方、目標値の考え方は 🐧 なぜ130/80なのか、脳を含めた臓器の守り方は 🦉 高血圧と臓器障害 をご覧ください。(出典:日本高血圧学会「『高血圧と認知症』啓発資料の公開について」2026年8月27日)

CRHCP:長期の血圧管理で認知症リスクはどう変わった?

📊 ESC 2026で発表された7年間の追跡結果(中国・CRHCP)

日本高血圧学会の啓発メッセージを支える新しい臨床研究として、2026年8月30日、欧州心臓病学会(ESC Congress 2026)で「CRHCP(China Rural Hypertension Control Project)」の7年間の追跡結果が発表されました。中国農村部の326地域を地域ごとに割り付けたクラスターランダム化試験で、対象は33,995人(平均63.0歳、女性61%。40歳以上で、未治療の140/90mmHg以上〔高リスクでは130/80mmHg以上〕、または降圧薬治療中の方)。強化介入群では、プライマリケア医の監督のもとで非医師の地域医療従事者が降圧薬の開始・調整と継続的なフォローを行い、原則として130/80mmHg未満を目標に、4年間の積極的介入とその後3年間の観察が行われました。

7年時点の収縮期血圧は、強化介入群で17.6mmHg、通常診療群で2.4mmHgの低下でした。認知症の発症は8.85%対10.55%で、強化介入群のほうが相対的に15%少なく(調整相対リスク0.85、95%信頼区間0.78~0.91、P<0.001)、認知症には至らない認知機能障害も相対的に13%少ない結果でした。

読み方の注意です。これは特定の降圧薬を比べた試験ではなく、薬の開始・増量と継続支援の体制を含む介入全体の効果です。「誰でも130/80未満にすれば認知症が必ず15%減る」という意味ではなく、中国農村部の集団の数字をそのまま日本人全員に当てはめることもできません。上で述べたとおり130/80は診断基準ではなく治療中の目標であり、高齢の方、フレイルのある方、起立性低血圧や転倒リスクのある方では、目標を個別に判断します。それでも、血圧を長期にわたりきちんと管理することが、脳卒中だけでなく将来の認知症リスクの低下にもつながる可能性を示した点で、重要な研究です。(出典:ESC Congress 2026発表〔2026年8月30日〕。ESCプレスリリース/試験登録:NCT03527719

🫀 血管が傷む前に治療を

生活習慣の改善や薬による治療で血圧を下げれば、これらの病気の発症率を下げることができます。日ごろから血圧のコントロールを意識することが大切です。

血圧の高くなり方には個人差があり、早朝に高くなる早朝高血圧、夜間に高くなる夜間高血圧、ストレスで昼間に高くなるタイプなど、原因によってパターンが異なります(こうした“かくれ高血圧”は 🦊 分類とかくれ高血圧)。だからこそ、ご家庭での血圧測定が診断・治療にとても役立ちます。当院では、こうしたパターンに合わせて薬を調整していきます。

💚 血圧の目安

140/90mmHg以上 … 高血圧
上130~139mmHg、または下80~89mmHg … 高値血圧
自覚症状がなくても、健診などで指摘された方はぜひご相談ください。

「どこまで下げればいいの?」という目標値の考え方は 🐧 なぜ130/80なのか ― 降圧目標とエビデンス をご覧ください。

🩸 高血圧の検査・診断

診察室での血圧に加え、ご家庭で測った家庭血圧を組み合わせて診断します。必要に応じて血液・尿検査、心電図、腎臓や心臓などの合併症(臓器障害)の評価を行います。体組成(InBody)で筋肉量・体脂肪・内臓脂肪のバランスも確認し、生活習慣全体から血圧の背景を見ていきます。なお、「薬を飲んでも下がらない」「いくつも検査しても原因が…」という場合には、🦝 二次性高血圧(原因のある高血圧) がないかも調べます。

高血圧ではeGFRと尿アルブミンをセットで確認

🧪 2026年8月:欧州の新ガイドラインが「eGFR+尿アルブミン」の併用を推奨

2026年8月28日に公表された、欧州心臓病学会(ESC)と欧州腎臓学会(ERA)による「心血管疾患と慢性腎臓病(CKD)」のガイドラインでは、高血圧を含む心血管疾患のある方の腎臓チェックとして、血液検査のeGFR(腎臓のろ過機能の目安)だけでなく、尿のアルブミンもあわせて評価することが推奨されています。量の評価には、随時尿の尿アルブミン/クレアチニン比(uACR)を用います。クレアチニンやeGFRが正常でも尿アルブミンが先に増えることがあり、両方を見ることで、腎臓と血管のより早い段階のリスクに気づけることがあります。アルブミン尿は糖尿病の方だけの検査ではありません。

一度の異常だけでCKD(腎障害またはeGFR低下が3か月以上続く病態)と決まるわけではありません。予想外のeGFR低下やアルブミン尿の増加が初めて見つかった場合は、急性腎障害などを除外するため数日~数週のうちに再確認し、そのうえで慢性化の確認を行います。糖尿病、高血圧、eGFR低下などがある方では、少なくとも年1回の再評価が重要とされ、実際の検査頻度は腎機能・尿所見・薬・合併症に応じて判断します。検査結果や合併症に応じて、腎臓と心血管を守る薬を選んでいきます。なお、これは欧州ガイドラインの更新であり、日本の診断基準や保険制度が自動的に変わったわけではありません。腎臓を含む臓器の守り方は 🦉 高血圧と臓器障害 もご覧ください。(出典:2026 ESC Guidelines for the management of cardiovascular disease and chronic kidney disease. European Heart Journal. DOI: 10.1093/eurheartj/ehag098)

体組成測定については 「体組成測定(InBody)について」 もご覧ください。

💊 高血圧の治療

高血圧の治療は、生活習慣の改善と薬物療法を組み合わせて進めます。生活習慣の改善では、減塩(1日6g未満が目標)、適正体重の維持、適度な運動、節酒、禁煙などが大切です(具体的なやり方と効果は 🐿️ 生活習慣で血圧を下げる)。これらで十分に下がらない場合や、リスクが高い場合には、🐻 血圧を下げる薬を用います。

薬は、血圧のパターンや合併症に合わせて選び、調整します。自覚症状がないからと自己判断で中止せず、気になることは担当医にご相談ください。生活習慣の改善が進めば、薬を減らせることもあります。なお「きちんと飲んでいるのに下がらない」ときは 🐕 コントロール不良の高血圧🦔 治療抵抗性高血圧 で原因を整理しています。

🤝 チーム医療

医師だけでなく、管理栄養士などが連携し、食事・生活習慣・合併症評価まで含めた継続的なサポートを行っています。減塩や食事の工夫も、一人ひとりに合わせてご相談いただけます。

くわしくは 「チーム医療について」 をご覧ください。

🌿 糖尿病・睡眠時無呼吸なども含めた総合管理

高血圧は、糖尿病・脂質異常症・肥満・睡眠時無呼吸症候群などと重なって起こることが多く、これらは互いに血管へのリスクを高め合います。当院では、血圧だけでなく、血糖値やその他の要因も含めて総合的に評価・治療を行います。糖尿病をお持ちの方や高齢の方など、年代・持病に合わせた血圧の考え方🦫 他の病気・年代に合わせた高血圧治療(糖尿病~高齢者) で解説しています。

🩸 糖尿病もお持ちの方・血糖が気になる方へ

高血圧と糖尿病が重なると、心筋梗塞・脳卒中・腎臓病などのリスクは大きく高まります。だからこそ、血圧と血糖は一緒に管理するのが効果的です。糖尿病の検査・治療の流れは 今治市の糖尿病治療(HbA1c・血糖の検査から継続管理まで) にまとめています。糖尿病をお持ちの方の血圧の目標・薬の選び方は 🦫 他の病気・年代に合わせた高血圧治療 を、体重・内臓脂肪のチェックは 体組成測定(InBody) をあわせてご覧ください。

関連ページ:「今治市の糖尿病治療」「睡眠時無呼吸外来」「肥満外来(GLP-1)」「体組成測定(InBody)について」

📖 高血圧をもっと詳しく ― 専門医のまるわかり連載(全16回)

「自分の血圧とどう付き合えばいいか」をもっと知りたい方へ。最新ガイドライン(JSH2025)にもとづき、総合内科専門医が 基礎から特別な状況まで全16回 でやさしく解説しています。気になるテーマからどうぞ。

① まず知る|基礎編

② 自分で防ぐ|予防・生活習慣編

③ 薬で下げる|薬物治療編

④ 守る・特別な状況|合併症・専門編

📰 最新トピック ― ガイドライン改訂のポイント(追補)

上の連載(全16回)に加えて、2025年に改訂された最新ガイドライン「JSH2025」で何が変わり、何が変わっていないのかを、1記事にコンパクトにまとめました。「降圧目標が130/80未満へ」というニュースの正しい受け止め方や、“下げすぎ”への注意を知りたい方はこちらへ。

❓ 高血圧についてよくある質問

Q. 自覚症状がないのに、治療は必要ですか?

A. 必要です。自覚症状がなくても血管は傷み続け、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まります。早めの対応が大切です(くわしくは 🦉 高血圧と臓器障害)。

Q. 上だけ、または下だけ高いのも高血圧ですか?

A. はい。上(140以上)と下(90以上)のどちらか一方だけでも基準を超えていれば高血圧です(🦊 血圧の分類)。

Q. 家庭で血圧を測ったほうがいいですか?

A. はい。血圧は時間帯や状況で変わるため、家庭血圧は診断・治療にとても役立ちます。🐱 正しい測り方 もご案内します。

Q. 塩分はどのくらいにすればいいですか?

A. 高血圧の方は1日6g未満が目標です。無理なく続けられる工夫を一緒に考えます(🐦 減塩のコツ)。

Q. 血圧の薬は一度始めると、一生やめられないのですか?

A. 必ずしもそうではありません。生活習慣の改善が進めば、薬を減らせることもあります。ただし自己判断での中止は危険なので、必ず医師にご相談ください(🐻 高血圧の薬・やめどき)。

Q. 高血圧は糖尿病や睡眠時無呼吸とも関係ありますか?

A. 関係します。これらは重なって起こりやすく、互いにリスクを高めます。糖尿病睡眠時無呼吸もあわせて管理することが大切です(年代・持病別は 🦫 他の病気・年代に合わせた高血圧治療)。

Q. 妊娠中・子どもの高血圧も診てもらえますか?

A. 妊娠・授乳期や産後の血圧管理は 🦘 周産期女性の高血圧、お子さんの血圧は 🐼 小児領域の高血圧 で解説しています。気になる方はご相談ください。

Q. 高血圧は何科を受診すればいいですか?

A. 一般内科で対応可能です。必要に応じて専門的な検査や治療をご提案します。手術や歯科治療を控えている方は 🦁 特殊な病態の高血圧(手術・歯科のとき) も参考になります。

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