睡眠時間が何時間以下だと糖尿病になりやすくなるのでしょうか?

睡眠時間が5時間未満だと糖尿病になりやすくなります。

睡眠時間が5時間未満だと、糖尿病の発症率が1.48倍になることが報告されています。
 

2型糖尿病だとどれぐらいの割合で睡眠時無呼吸症候群を合併しているでしょうか?

55%から86%で合併していることが報告されている。

睡眠障害は糖尿病の悪化をきたすことが報告されています。様々な国で検討されましたが、概ね60%から80%、糖尿病の患者さんでは、睡眠時無呼吸合併しているという結果でした。
 
 

なぜ睡眠時無呼吸症候群があると糖尿病になりやすくなるのか?

インスリン感受性の低下が引き起こされるため糖尿病になりやすくなると考えられています。

下の表は健康な人に様々な睡眠負荷をかけた研究を表しています。
健康な人に、睡眠時間の制限や途中、何度も起こす、低酸素などの状況を人為的に作り出し、睡眠時無呼吸症候群と同じような状態に持っていったときに、インスリン抵抗性がどう変化するかを調べた表です。左の睡眠制限(5日間連続で4時間しか眠らせない、14日続けて5時間半しか眠らせない、名どいろんな睡眠の負荷をかけています)をかけた群では赤い線が下向きになっていることからインスリン感受性が低下しているということが理解できます。真ん中は睡眠の断片した群、つまり二日間の間、何度も起こされた群のインスリン感受性を表しています。この群でも同様にインスリンの感受性が低下していました。1番右端は低酸素にしたグループです。低酸素にしてもインスリン感受性が低下していることがわかりますこれらの結果から睡眠障害によるインスリン感受性の低下が糖尿病の発症の原因となっていると考えられています。インスリン感受性が低下してくる原因としては、主に低酸素が考えられていて、この値よりも酸素濃度が下がるとインスリン抵抗性が上昇してくる低酸素決勝の閾値が存在していると考えられています。

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