今治の内科|糖尿病・睡眠時無呼吸症候群・いびき外来・禁煙外来に対応。土曜日も診療しています。
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たばこは脂質異常症・動脈硬化にどう影響する?
「本数を減らす」では不十分、加熱式も対象、禁煙は保険で受けられる治療
たばことコレステロール・
動脈硬化/
無理なく禁煙するには
食事のお話がひと区切り。ここからは生活習慣のお話です。じつはたばこは、コレステロールや動脈硬化にも深く関わっています。「1日数本だけ」「加熱式に変えたから安心」——そう思っていませんか? 今回は、たばこと脂質の関係と、無理なくやめるための“いまどきの方法”を整理します。
たばこって、肺やがんだけじゃなくコレステロール・動脈硬化にも関係あるの? 「減らす」じゃダメ? 無理なくやめる方法はある?
- たばこは強い酸化ストレスを与え、がん・脳心血管・呼吸器など、たくさんの病気のもとになります。
- 脂質にも悪影響。善玉(HDL)を下げ、酸化した悪玉や中性脂肪を増やし、動脈硬化を進めます。糖尿病やメタボのリスクも上げます。
- 「本数を減らす」では不十分。1日1本未満でもリスクは上がり、必要なのは“完全禁煙”です。
- 加熱式たばこも、ニコチンを含むたばこ。紙巻きと同じく、やめる対象です。
- 禁煙は根性ではなく「ニコチン依存症」という病気の治療。条件を満たせば保険診療で、お薬を使うと成功率が2~3倍に。
1たばこは「コレステロール・動脈硬化」にも効く(悪い意味で)
たばこの害というと、肺やがんを思い浮かべる方が多いはず。でも、たばこの煙は強い活性酸素(酸化ストレス)を生み、血管にもしっかりダメージを与えます。コレステロールが気になる方にこそ、知っておいてほしい話です。
つまりたばこは、脂質を悪くする・血管を傷める・血を固めるという“三重苦”で、動脈硬化を強力に後押しします。せっかく食事や薬でコレステロールを整えても、喫煙を続けていると効果が打ち消されてしまうのです。
2「減らす」じゃダメ?──完全禁煙が必要なワケ
「いきなりゼロは無理だから、まず本数を減らそう」——気持ちはとてもよく分かります。でも残念ながら、「減らす」だけでは不十分です。
3禁煙は“根性”じゃなく“治療”──だから楽にやめられる
「やめられないのは意志が弱いから」——そう思って自分を責めていませんか? じつは、なかなかやめられないのには理由があります。たばこにはニコチン依存症という、れっきとした“依存”の仕組みがあるからです。だからこそ、自己流より、治療として取り組むほうが楽にやめられます。
自己流がつらいのは「離脱症状」のせい
自己流でやめようとすると、たばこを切らしたときに、「吸いたくてたまらない」「イライラ・落ち込み・不安」「集中できない」「眠れない」といった離脱症状が出て、くじけやすくなります。治療では、お薬でこの離脱症状をやわらげながら進めるので、ぐっと楽になります。
4やめたあとに待っている「いいこと」
禁煙は、つらいことばかりではありません。むしろ、やめてみるとうれしい変化がたくさん待っています。「先のいいこと」をイメージしておくと、続けやすくなります。
- 咳や痰が減る
- 呼吸が楽になる
- 目覚めがさわやか
- 食べ物がおいしく感じる
- 肌・胃の調子が良くなる
- 口臭・衣服のにおいが消える
- 少し走っても息切れしにくい
- お小遣いが減らずにすむ
- 孫を安心して抱っこできる
- 「やればできる」自信がつく
たばこと脂質・動脈硬化は、切っても切れない関係です。コレステロールを真剣に管理するなら、禁煙はとても効果の高い“治療のひとつ”。やめたいけれど難しい——そんなときは、がまんを続けるより、かかりつけ医や禁煙外来にご相談ください。いまは、楽にやめるための方法がそろっています。
5糖尿病・高血圧がある方はとくに注意
たばこは、糖尿病・高血圧と重なると、脳心血管病のリスクをいっそう高めます。逆に言えば、禁煙は糖尿病・高血圧の管理にも大きくプラス。あわせてご覧ください。
日本内科学会 総合内科専門医(認定番号 029447)
日本神経学会 神経内科専門医(第5474号)・神経内科指導医(第3843号)
日本認知症学会 認知症専門医・指導医/日本老年医学会 老年病専門医
愛媛県今治市立花町1-10-5 TEL 0898-23-2310
- 小倉正恒 編:新装改訂版 見直し!脂質異常症.日本医事新報社,2026.
- 飯田真美:LUNG.2019;27(1):53-6.
- Inoue-Choi M, et al. JAMA Intern Med. 2017;177(1):87-95.
- 日本循環器学会,他:禁煙治療のための標準手順書 第8.1版.2021.
- 喫煙の健康影響に関する検討会 編:喫煙と健康.2016.
