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糖尿病の原因は?

1型・2型・妊娠糖尿病、それぞれの違いと特徴

🔬 糖尿病の原因・タイプ

糖尿病の原因は食べすぎだけじゃない?1型・2型・妊娠糖尿病の違い

「糖尿病=食べすぎ・運動不足」と思っていませんか。実は糖尿病にはいくつかのタイプがあり、原因はひとつではありません。自分がどのタイプかを知ることが、適切な治療への第一歩です。今治市のかとう内科が整理します。

この記事のテーマ

糖尿病って、食べすぎや運動不足のせいだけなんですか?

📌 この記事の要点
  • 糖尿病は原因によって大きく4つのタイプに分かれます
  • 1型はインスリンがほぼ作れなくなるタイプ。生活習慣とは直接関係しません
  • 2型は約90%を占め、体質(遺伝)+生活習慣が重なって起こります
  • 2型は「自業自得」ではありません。日本人はもともとインスリンを出す力が弱めです
  • 妊娠糖尿病は妊娠中に見つかる血糖の異常。産後のフォローも大切です

1糖尿病の原因はひとつじゃない(4つのタイプ)

糖尿病は原因によって大きく4つのタイプに分けられます。どのタイプでも、血糖値がうまく管理できない状態が続くと合併症につながります。まずは自分がどのタイプかを知ることが大切です。

糖尿病の主な4タイプ
タイプ特徴治療の中心
1型糖尿病すい臓のβ細胞が壊れ、インスリンがほぼ作れなくなるインスリン注射が必須
2型糖尿病
(約90%)
体質(遺伝)に生活習慣が重なり、インスリンの効きや量が低下する食事・運動・内服・必要に応じて注射
その他遺伝子の異常や、ほかの病気・薬剤が原因になるもの原因に応じた治療
妊娠糖尿病妊娠中にはじめて見つかる血糖の異常妊娠中の血糖管理+産後フォロー

21型糖尿病とは?

1型糖尿病は、すい臓の中でインスリンを作る「β細胞」が壊されてしまう病気です。インスリンがほとんど作られなくなるため、血糖値を下げることができなくなります。

原因はまだはっきりわかっていませんが、本来ウイルスや細菌から体を守るはずの免疫のしくみが、誤って自分のβ細胞を攻撃してしまうと考えられています。生活習慣や肥満とは直接関係なく、若い方や子どもにも起こります。

📋 1型糖尿病の特徴
インスリンがほぼ作れないため、インスリン注射による治療が必須です。のどの渇き・多尿・体重減少などの症状が急に起こることがあります。食事や運動の管理だけでは血糖をコントロールできないため、治療の自己中断は命にかかわります。

32型糖尿病とは?(糖尿病の約90%)

日本の糖尿病の大部分を占めるのが2型糖尿病です。インスリンは作られているのですが、その働きが悪くなったり(効きにくくなる)、量が十分に作られなくなったりすることで、血糖値が下がりにくくなります。次のような要因が重なって発症します。

⚠️ 2型糖尿病に関係する主な要因
  • 肥満・過食(とくに高脂肪食)
  • 運動不足
  • 加齢
  • ストレス・睡眠不足
  • 遺伝的な体質(日本人はインスリンを作る力が弱い傾向)
💬 「自業自得」ではありません
2型糖尿病は生活習慣が関係しますが、遺伝的な体質も大きく影響します。日本人はもともとインスリンの分泌量が少ない方が多く、欧米人と比べて軽度の肥満でも糖尿病になりやすいことがわかっています。自分を責めすぎず、できることから取り組んでいきましょう。

また2型糖尿病は1型と異なり、ゆっくり進行します。はじめて診断されたときには、すでに数年前から血糖が高かった、というケースも珍しくありません。だからこそ、健診での早期発見が大切です。

4親が糖尿病だと、自分もなりやすい?

2型糖尿病は、必ず遺伝する病気ではありません。ただし、「糖尿病になりやすい体質」は親から受け継ぐことがあります。両親や兄弟に糖尿病のある方は、そうでない方と比べてやや発症しやすい傾向があります。

遺伝の目安(報告例):2型糖尿病では、片方の親が糖尿病だと子の発症リスクは約27%、両親ともだと40~50%程度という報告があります。一方の1型糖尿病は、片親が1型で1~2%、両親で3~5%程度とされ、多くは遺伝しません。いずれも「必ず発症する」という数字ではなく、あくまで“なりやすさ”の目安です。

大切なのは、遺伝的な体質があっても、生活習慣を整えることで発症を遅らせたり予防したりできる可能性があるということです。「家族に糖尿病がいるから、自分も必ずなる」と決まっているわけではありません。

🏥 かとう内科からひとこと
「親が糖尿病だから心配」という方は、定期的な血液検査でHbA1cと血糖値を確認しておくことをおすすめします。早いうちから状態を把握しておくことが、いちばんの安心につながります。

5妊娠糖尿病とは?

妊娠中は胎盤から分泌されるホルモンがインスリンの働きを抑えるため、血糖値が上がりやすくなります。この時期にはじめて見つかる血糖の異常を「妊娠糖尿病」と呼びます。

出産後は多くの場合、血糖値は正常に戻りますが、将来的に2型糖尿病を発症するリスクが高くなるため、産後も定期的な血糖検査が大切です。なお、妊娠中のハイリスクな血糖管理は、産科や専門施設と連携して進めます。

❓ よくある質問
糖尿病になる一番の原因は何ですか?
2型糖尿病では、ただ一つの原因ではなく、遺伝的な体質に、過食・運動不足・肥満・加齢などの生活習慣が重なって発症します。日本人はインスリンを出す力が弱めなので、欧米人より軽い肥満でも起こりやすいのが特徴です。
糖尿病は遺伝しますか?親が糖尿病だと子もなりますか?
「なりやすい体質」は遺伝しますが、必ず発症するわけではありません。報告では2型で片親約27%・両親40~50%程度、1型は片親1~2%・両親3~5%程度とされます。家族に糖尿病がある方は、生活習慣を整え、定期的に検査を受けることでリスクを抑えられます。
1型と2型の違いは何ですか?
1型はβ細胞が壊れてインスリンがほぼ作れなくなるタイプで、注射が必須です。2型はインスリンの効きの低下や分泌の低下が中心で、体質と生活習慣が重なって起こり、糖尿病の約90%を占めます。
痩せていても糖尿病になりますか?
なります。日本人はインスリンの分泌が弱めの方が多く、太っていなくても、標準体重でも糖尿病を発症することがあります。体型だけで安心せず、健診で血糖・HbA1cを確認しておくことが大切です。
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この記事の監修
医療法人 かとう内科 院長 加藤 丈陽(たけあき)
日本内科学会 総合内科専門医(認定番号 029447)
日本神経学会 神経内科専門医(第5474号)・神経内科指導医(第3843号)
日本認知症学会 認知症専門医・指導医/日本老年医学会 老年病専門医
愛媛県今治市立花町1-10-5 TEL 0898-23-2310
参考文献・情報源
  1. 日本糖尿病学会 編・著『糖尿病治療ガイド』(最新版)
  2. 日本糖尿病学会 編・著『糖尿病診療ガイドライン2024』糖尿病の分類
  3. 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター 一般向け情報

※この記事は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療については必ず医師にご相談ください。

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