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オルフォルグリプロンとは|飲むGLP-1・2型糖尿病の新薬を今治で解説
オルフォルグリプロン(糖尿病・肥満治療薬)日本でも承認申請と報告
飲むタイプのGLP-1受容体作動薬「オルフォルグリプロン(米国商品名:Foundayo/ファウンダヨ)」は、2026年4月に米国で肥満症・過体重の体重管理薬として承認され、いま世界各地へ広がりつつあります。2026年8月5日の決算発表では、2型糖尿病についても米国FDAへ承認申請済み(2026年第2四半期中に提出)と公表されましたが、米国の糖尿病適応はまだ審査中です。さらに2026年8月10日には、英国が欧州で初めて、体重管理と2型糖尿病の両方についてこの薬を承認しました。そして2026年7月に公表された査読レビューでは、日本でも長期体重管理を適応として承認審査に提出済みと報告されました。ただし、日本では現在も一般診療で処方できません。ニュースとしての"今"と、日本にお住まいの方にとっての"現実"は別の話ですので、2型糖尿病のデータも含めて分けて整理します。
1オルフォルグリプロンとは ― 他の薬との違い
結論から申し上げますと、オルフォルグリプロンは1日1回・飲むタイプのGLP-1受容体作動薬です。GLP-1は、食欲をやわらげ、胃の動きをゆっくりにし、血糖が上がったときにインスリンの分泌を助けるホルモンで、その働きをまねたお薬が2型糖尿病・肥満症の治療に使われています。創薬の初期に日本の中外製薬が関わり、その後Lilly社へ引き継がれて開発が進んだ、"もとは日本発"の薬でもあります。
主なGLP-1関連薬との違い(2026年8月時点)
| お薬 | 飲み薬/注射 | 回数 | 日本での今 |
|---|---|---|---|
| オルフォルグリプロン | 飲み薬 | 1日1回 | 未承認(承認申請中) |
| リベルサス(経口セマグルチド) | 飲み薬 | 1日1回 | 2型糖尿病で使用可(※空腹時の服用ルールあり) |
| マンジャロ(チルゼパチド) | 注射 | 週1回 | 2型糖尿病で使用可 |
| ウゴービ(セマグルチド) | 注射 | 週1回 | 肥満症で使用可 |
オルフォルグリプロンが注目される理由は、同じ飲み薬のリベルサスにある「起床してすぐ・空腹のまま飲む」という服用の決まりがなく、食事のタイミングを気にせず飲めるとされている点です。
注射薬との違いは?(主なGLP-1関連薬の比較)
| 特徴 | ウゴービ | マンジャロ | オルフォルグリプロン |
|---|---|---|---|
| 投与方法 | 週1回 注射 | 週1回 注射 | 1日1回 内服 |
| 主な作用 | GLP-1 | GIP+GLP-1 | GLP-1 |
| 体重減少の目安 (海外試験) |
約15% | 約20% | 約10~12% |
| 主な副作用 | 吐き気・下痢など | 吐き気・下痢など | 吐き気・下痢など |
| 冷蔵保管 | 必要 | 必要 | 不要 |
| 日本での今 | 肥満症で使用可 | 2型糖尿病で使用可 | 未承認(申請中) |
※体重減少の数値は、それぞれ別の海外臨床試験のおおよその結果で、3剤を直接比較したものではありません。対象や条件、個人によって結果は大きく異なり、効果を保証するものではありません。いずれも食事・運動の見直しと併せて使うお薬です。
【追記】注射で開発が進む「レタトルチド」の第3相結果
飲み薬のオルフォルグリプロンとは別に、週1回注射の三重作動薬「レタトルチド」の第3相試験2本の速報が2026年7月に発表されました。作用する受容体も投与方法も異なる薬ですので、それぞれの試験結果を別々にご覧ください。
→ レタトルチド第3相TRIUMPH-2・3——糖尿病・重度肥満で何が分かった?
2【2026年・最新】米国で承認、そして世界へ
2026年8月10日追記:英国で「体重管理」と「2型糖尿病」の両方を承認 ― 欧州初
英国の医薬品規制当局MHRAは2026年8月10日、オルフォルグリプロン(Foundayo)を承認しました。対象は、BMI 30以上、またはBMI 27~30で体重に関連する合併症が1つ以上ある成人の体重管理(食事療法・運動との併用)と、コントロール不十分な2型糖尿病の血糖改善です。英国は、オルフォルグリプロンを体重管理と2型糖尿病の両方について承認した欧州初の国です(米国の糖尿病適応は審査中のままです)。なお、英国のNHS(国民保健サービス)での提供はまだ始まっておらず、費用対効果の評価はこれから行われます。
ひとつ補足すると、英国では2026年6月11日に、経口セマグルチド(Wegovyの錠剤版)が体重管理薬としてすでに承認されています。そのため「英国初の飲むGLP-1」ではなく、「体重管理と2型糖尿病の両方についてオルフォルグリプロンを承認した欧州初の国」というのが正確な表現です。英国では、体重管理に使う経口GLP-1製剤として複数の薬が承認される段階に入りました。Wegovy錠は空腹時に服用し、服用後30分の飲食制限が必要ですが、Foundayoは食事に関係なく1日1回服用できるとされており、ここが両者の分かりやすい違いです。なお、両薬を直接比較した臨床試験ではありません。
2026年8月27日追記:経口Wegovy、中国で販売承認申請が受理
Novo Nordisk社は2026年8月27日、体重管理に用いる経口Wegovy(経口セマグルチド)について、中国の医薬品規制当局が販売承認申請を受理したことを明らかにしました(Reuters報道)。これは「申請が受理され、審査の対象になった」という段階で、中国で承認・発売されたわけではなく、承認の時期も公表されていません。
ここで混同しやすいのが、同じセマグルチドの飲み薬であるリベルサスです。リベルサスは2型糖尿病に使う薬で、日本でも使用できます。一方、経口Wegovyは体重管理を目的とした製剤で、商品名・用量・適応・承認範囲はリベルサスと同一ではありません。今回のニュースは、あくまで中国での審査状況に関するもので、日本での承認状況に変化があったという話ではありません。オルフォルグリプロンとも別の薬ですので、下の国別承認表(オルフォルグリプロンの状況)とは分けてお読みください。
2026年8月追記:日本でも「長期体重管理」で承認審査に提出済みと報告
2026年7月に公表された、オルフォルグリプロンの開発状況をまとめた査読レビュー(Drugs誌)では、日本でも長期体重管理を適応として承認審査に提出済みと報告されています。同レビューでは、EUで長期体重管理と2型糖尿病、カナダで2型糖尿病の申請も報告されました。
さらに、Lilly社の公式な四半期報告書(Form 10-Q・2026年8月提出)には、2型糖尿病について米国・EU・日本で承認申請済みと明記されています(業界紙Pharma Japanも同内容を報じています)。
申請済みであることはこのLilly公式資料で確認できますが、申請日や国内審査の詳細を示す日本イーライリリー・PMDAからの発表は確認できていません。いずれの適応も日本ではまだ承認されておらず、一般診療では処方できない状況に変わりはありません。
2026年8月5日追記:米国で2型糖尿病の承認申請済みと公表
Eli Lillyは2026年8月5日の四半期決算発表で、オルフォルグリプロンについて、2026年第2四半期中に2型糖尿病を対象とする承認申請を米国FDAへ提出済みであることを公表しました(8月5日は申請日ではなく公表日です)。米国では肥満症・過体重の体重管理薬としてすでに承認されていますが、2型糖尿病治療薬としては現在も審査中であり、まだ承認されたわけではありません。
申請は承認を意味するものではなく、審査期間、承認可否、糖尿病適応で認められる用量や注意事項は現時点では確定していません。
結論から申し上げますと、米国での承認を皮切りに、オルフォルグリプロンは世界各地で発売の準備が進みつつあります。
いま分かっている"事実"の整理
・米国FDAが2026年4月1日に承認。ただしこれは体重管理の適応(肥満症の成人、または高血圧・脂質異常症・2型糖尿病などを伴う過体重の成人)であり、2型糖尿病そのものを治療する適応ではありません。
・中国では、Lillyの幹部が"早ければ2026年後半から2027年初め"の発売の可能性に言及しています(2026年6月の報道)。
・英国では2026年8月10日にMHRAが承認しました(詳細は上の追記)。EUでも申請済みで、2026年後半から2027年にかけての発売が見込まれています。
・メキシコでは、Lillyの2026年第2四半期決算資料において、肥満・体重管理と2型糖尿病の両適応が承認済みと示されています。製品発売は2026年後半に予定されています。
2026年8月2日追記:サウジアラビアで承認
サウジアラビア食品医薬局(SFDA)は2026年8月2日、オルフォルグリプロン(現地商品名:Foundayo)を、肥満のある成人、または少なくとも1つの体重関連合併症を伴う過体重の成人に対する長期的な体重管理薬として承認しました。食事療法・身体活動と併用する適応です。今回の承認も体重管理の適応であり、2型糖尿病治療薬としての承認ではありません。
地域別・適応別の承認状況(2026年8月時点)
| 地域 | 肥満・体重管理 | 2型糖尿病 |
|---|---|---|
| 米国 | 承認済み | 申請済み・審査中 |
| 英国 | 2026年8月10日承認 | 2026年8月10日承認 (NHSでは未提供) |
| メキシコ (発売は2026年後半予定) |
承認済み (Lilly Q2資料) |
承認済み (Lilly Q2資料) |
| サウジアラビア | 2026年8月承認 | 今回の承認対象ではない |
| EU | 申請済みと査読レビューが報告 | 申請済みと査読レビューが報告 |
| 日本 | 申請済みと査読レビューが報告 (一般診療では処方不可) |
申請済みとLilly公式資料が明記 (一般診療では処方不可) |
※地域と適応を分けて整理しています。サウジアラビアで承認されたのは体重管理の適応で、2型糖尿病適応の承認ではありません。英国の承認はMHRAの公式発表(2026年8月10日)にもとづきます。英国は、体重管理と2型糖尿病の両方についてオルフォルグリプロンを承認した欧州初の国です。メキシコの承認状況は、Eli Lillyの2026年Q2 Earnings Slidesにもとづきます(承認日や詳細な適応条件・用量は同資料では未確認です)。日本の欄は、査読レビュー(Drugs誌・2026年7月)およびEli Lilly社のForm 10-Q(2026年8月提出/米国・EU・日本で2型糖尿病の申請済みと明記)にもとづく記載で、申請日や国内審査の詳細は未確認です。カナダでも2型糖尿病の申請が同レビューで報告されています。
日本で申請された体重管理適応に関連する主な第3相データ ― ATTAIN試験(査読論文)
| 試験 | 対象 | 期間 | 36mg群の体重変化 | 掲載誌 |
|---|---|---|---|---|
| ATTAIN-1 | 肥満または過体重 (糖尿病なし) |
72週 | 最大 −12.4% | NEJM(2025年) |
| ATTAIN-2 | 肥満または過体重 +2型糖尿病 |
72週 | −10.5% (プラセボ −2.2%) |
Lancet(2025年) |
※ATTAIN-1の−12.4%、ATTAIN-2の−10.5%は、いずれもefficacy estimand(割り付けられた治療を継続した場合の効果を推定する解析)の値です。試験用量は36mgであり、日本で申請された用量や、将来承認される用量を示すものではありません。いずれも海外試験で、効果には個人差があります。吐き気・便秘・下痢などの消化器症状は2~3割程度の方に報告されており、「飲み薬だから楽に痩せる薬」ではありません。
65歳以上での効果は? ATTAIN試験の追加解析
上の表で紹介したATTAIN-1(糖尿病なし)とATTAIN-2(2型糖尿病あり)について、65歳以上の参加者だけを取り出した追加解析(事後解析)が、肥満医学の専門誌Obesity Pillarsに報告されました(オンライン公開は2026年7月14日、掲載は2026年9月号)。高齢の方を新たに募集した独立の試験ではなく、もとの2つの試験に参加していた65歳以上616人(実際に治療を受けたのは613人)を、あとから年齢別に見直したものです。
72週の時点で、最高用量のグループの体重変化は、原著の抄録によると、ATTAIN-1(糖尿病なし)で−13.0%(プラセボは−1.6%)、ATTAIN-2(糖尿病あり)で−12.2%(プラセボは−2.3%)でした。これらの数値は、割り付けられた治療を続けた場合の効果を推定する解析(efficacy estimand)の値です。65歳以上でも、プラセボより大きな体重減少がみられたことになります。主な副作用は吐き気などの消化器症状で、多くは軽度~中等度でした。なお、本解析は錠剤での用量表記で、上の結果表とは見た目が異なりますが、原著によると旧カプセル36mgと錠剤17.2mgは生物学的に同等とされています。数字どうしを単純に並べて比べられない理由は用量ではなく、こちらが65歳以上だけを取り出した事後解析であり、全体集団とは対象が異なる点にあります。
この解析の読み方
これは、あらかじめ計画されていた主解析ではなく、結果を年齢で分け直した事後解析です。糖尿病の有無が異なる2つの試験の結果を混ぜて「高齢者は13%やせる」とまとめることはできません。この解析だけで「高齢の方のほうが若い方より効く」と結論づけることもできません。また、フレイル(虚弱)のある方や標準体重の高齢の方に、そのまま当てはめられる結果ではなく、筋肉量の維持やフレイルの改善が証明されたわけでもありません。高齢の方の体重管理では、年齢や体重の数字だけでなく、栄養状態・筋力・日常生活の機能もあわせて考えることが大切です(これはこの試験が直接証明したことではなく、診療上の一般的な考え方です)。なお、この論文は薬の承認や申請の状況を変えるものではなく、高齢者向けの新しい適応が承認されたという意味でもありません。気になる方は、自己判断せず診察時にご相談ください。
つまりこの薬は、"ひとつの国の新薬"から"世界の選択肢"へと、かなり早い速度で動き始めている段階です。ただし、ここでお伝えしているのはあくまで海外での動きと申請段階の情報です。日本では未承認で、一般の診療では使えません。
32型糖尿病のデータも、かなり強い
結論から申し上げますと、2型糖尿病を対象にした一連の試験(ACHIEVE試験シリーズ)で、オルフォルグリプロンは血糖(HbA1c)と体重の両面で良好な結果を示しました。これらは2026年6月の米国糖尿病学会(ADA2026)で発表され、LancetやJAMAといった医学雑誌にも掲載された試験です。飲むセマグルチド(リベルサス)や飲み薬のSGLT2阻害薬を上回る場面もありました。
ACHIEVE試験シリーズ(いずれも2型糖尿病が対象)
| 試験 | 比べた相手 | 血糖(HbA1c)の結果 | 体重の結果 |
|---|---|---|---|
| ACHIEVE-2 | ダパグリフロジン (飲むSGLT2阻害薬) |
下げ幅で上回った (約-1.56 対 -0.81%pt) |
大きく減少 (約-6.8 対 -2.4%) |
| ACHIEVE-3 | リベルサス (飲むセマグルチド) |
下げ幅で上回った (約-2.2 対 -1.4%pt) |
上回った (約-9.2 対 -5.3%) |
| ACHIEVE-5 | 基礎インスリンに追加 (対プラセボ) |
血糖が改善 | 体重も改善・低血糖は増えず |
※いずれも高用量群のおおよその値です。試験ごとに対象・期間・併用薬・条件が異なり、薬どうしを横並びで直接比較したものではありません。海外試験のデータで、個人差があります。
もう少しくわしく見てみます。ACHIEVE-2は、メトホルミンを使っていて血糖が下がりきらない2型糖尿病の方を対象に、ダパグリフロジンと比べた40週の試験です。高用量でHbA1cが約-1.56%ポイント下がり、ダパグリフロジン(-0.81%ポイント)を上回りました。HbA1c 7.0%未満の達成率は約69%対37%、体重も-6.8%対-2.4%と、いずれも大きく差がつきました。ACHIEVE-3では飲むセマグルチドを血糖・体重とも上回り、ACHIEVE-5では、基礎インスリンを使っていても血糖が下がりきらない方に追加したところ、血糖と体重が改善し、低血糖を増やさなかったと報告されています。インスリン治療中でも、体重を増やさずに血糖改善を狙える可能性がある、ということです。
また、ACHIEVE-2では血糖・体重だけでなく、中性脂肪やnon-HDLコレステロールなども下がる傾向が報告されています。2型糖尿病は脂質異常症や高血圧と地続きなので、こうした"代謝全体"がまとめて動くことには意味があります。
良い面だけではありません(正直なところ)
効果が上回った一方で、吐き気・下痢・便秘といった消化器の症状は、セマグルチドよりやや多めで、それが理由でお薬を中止した方の割合もやや高めでした。「飲み薬だから副作用が軽い」というわけではありません。こうした症状はとくに量を増やしていく時期に出やすく、強い吐き気や下痢が続くと、脱水から腎臓に負担がかかることもあります。インスリンやSU薬を併用している方では低血糖に、胆石や膵炎にも注意が必要とされ、海外の添付文書では甲状腺髄様がんやMEN2という体質の方には使わないこととされています。GLP-1のお薬は、医師の管理のもとで量を少しずつ調整しながら、慎重に使っていくお薬です。また、これらはあくまで海外の試験データであり、そのまま日本人に当てはまるとは限りません。心血管の安全性については、長期のACHIEVE-4試験の結果がすでに公表されていますが、心筋梗塞・脳卒中を減らす効果や腎臓を守る効果が確立したという意味ではなく、追加の検証が必要です。効果にも個人差があります。
これらのACHIEVE第3相試験プログラムの結果をもとに、Eli Lillyは2026年第2四半期中に米国で2型糖尿病適応の承認申請を提出し、そのことを8月5日の決算発表で公表しました。ただし、臨床試験で有効性が示されたことと、規制当局による承認は別の段階です。現在はFDAによる審査を待つ状況です。
2型糖尿病そのものの考え方(HbA1cの意味や治療の進め方)は、糖尿病を学ぶ(トップ)でまとめて整理しています。
4「注射で落として、内服で維持する」という新しい絵
結論から申し上げますと、注射のお薬で体重を落としたあと、飲み薬に切り替えて維持する、という新しい使い方の可能性も見えてきました。
ATTAIN-MAINTAINという試験では、チルゼパチドやセマグルチド(注射)で減量した方が、その後オルフォルグリプロン(内服)へ切り替えたところ、減った体重の大部分を維持できたと報告されています。「落とすのは注射、保つのは飲み薬」という組み合わせが、将来の選択肢として現実味を帯びてきた、ということです。今ある注射の治療を"行き止まり"ではなく"長い見通しの出発点"として考えられる、という意味でも前向きな話だと思います。
5肥満・糖尿病だけではない ― 高血圧への第3相試験も進行
オルフォルグリプロンは、体重や血糖だけでなく、高血圧そのものへの効果を調べる研究も進んでいます。2026年8月、ATTAIN-HYPERTENSIONという第3相試験について、研究の設計と参加者の背景をまとめた論文がAmerican Journal of Preventive Cardiologyに公表されました。
ただし、今回公表されたのは「どのような試験を行っているか」と「どのような患者さんが参加したか」という内容です。オルフォルグリプロンが血圧を何mmHg下げたかという有効性の結果は、まだ公表されていません。
ATTAIN-HYPERTENSIONで調べること
| 研究段階 | 第3相(1つのマスタープロトコルの下で行う2つの独立した試験) |
|---|---|
| 対象 | 過体重または肥満(BMI 25以上)を伴う高血圧の成人 |
| 比較 | オルフォルグリプロン 対 プラセボ(無作為化・二重盲検) |
| 主要評価時点 | 36週 |
| 主要評価項目 | 診察室で測定した収縮期血圧の、開始時から36週までの変化 |
| 主な副次評価項目 | 24時間自由行動下血圧測定(ABPM)の収縮期血圧、体重変化、中性脂肪、non-HDLコレステロール、hsCRP、治療中止後の血圧変化 |
| 現在分かっていること | 試験設計と参加者の背景 |
| まだ分かっていないこと | 実際の降圧効果、安全性の最終結果、心血管イベントへの影響 |
2つの試験にはそれぞれ538人と546人が無作為化され、10カ国・100施設で実施されています。参加者の平均年齢は53.7歳、平均BMIは35.6、平均の診察室収縮期血圧は144.2mmHgで、55.4%の方がスクリーニング時に降圧薬を使用していました。日本も試験実施地域に含まれていますが、これは日本での承認や発売を意味するものではありません。試験結果や日本人参加者の詳しい解析は、今後の公表を待つ必要があります。
まだ「高血圧に効く」という結果が出たわけではありません
今回の論文は、ATTAIN-HYPERTENSIONの試験設計と参加者背景を報告したものです。オルフォルグリプロンによって血圧がどれだけ下がったかという結果は、まだ公表されていません。また、体重が減ることで血圧が下がるのか、薬そのものに体重減少とは別の降圧作用があるのかも、今回の論文だけでは判断できません。
オルフォルグリプロンは日本で高血圧治療薬として承認されておらず、現在の降圧薬を自己判断で中止・変更してはいけません。
2026年9月2日追記:「過体重」の段階から生活習慣病への進行を抑えられるかを調べる第3相ATTAIN-NOWが登録
2026年8月31日、オルフォルグリプロンの新しい第3相試験ATTAIN-NOW(ClinicalTrials.gov:NCT07794579)が、臨床試験の公的な登録サイトであるClinicalTrials.govに初めて公開されました。無作為化・二重盲検・プラセボ対照の試験で、日本を含む国際共同試験として2,001人の登録が予定されています。対象は、すでに肥満症と診断された方ではなく、BMI 25.0~29.9(または各地域の過体重基準)の「過体重」で、ウエスト身長比0.5以上の腹部肥満があり、前糖尿病(いわゆる糖尿病予備群)・血圧が高めの段階(前高血圧)・脂質異常症の前段階のうち少なくとも1つをもつ成人です。食事や運動による減量を試みたものの十分に成功しなかった方が対象で、すでに糖尿病(1型・2型など)・高血圧・脂質異常症を発症したことのある方や、肥満症の診断やBMI 30以上の既往がある方は原則として含まれません。つまり、「まだ肥満症や生活習慣病にはなっていないものの、腹部肥満や前糖尿病などのリスクを抱えている」という方を対象にした試験です。ClinicalTrials.gov上の推定試験開始日は2026年9月1日ですが、2026年9月2日時点の登録情報ではまだ募集開始前(Not yet recruiting)となっています。主要評価の完了は2029年8月、試験全体の完了は2030年9月の予定です。
この試験の大きな特徴は、主要評価項目が「体重が何%減るか」ではないことです。主要評価項目は、2型糖尿病・高血圧・脂質異常症の発症、またはBMI 30以上の肥満(クラス1肥満)への進行が起こるまでの時間で、試験開始から104週(約2年)にわたって追跡します。つまり、ATTAIN-1・2のように「どれだけ体重が減るか」を主に調べてきた試験とは、見ているものが異なります。
ATTAIN-NOWが注目される理由は、肥満症になってから治療するだけでなく、その前段階である過体重のうちにオルフォルグリプロンを使うことで、2型糖尿病・高血圧・脂質異常症、そして肥満症への進行を遅らせられるかどうか、いわば「早期介入・発症予防」の可能性を検証する試験である点にあります。ただし、これはまだ試験が始まる段階の話で、結果はまだ出ていません。現時点で、オルフォルグリプロンに糖尿病や高血圧などの発症を予防する効果が証明されたわけではなく、日本を含め、予防目的の薬として承認されているわけでもありません。「過体重の人は早めに飲んだほうがよい」という意味の情報ではない、という点はご注意ください。
あわせて、同じ時期に中国でも、肥満または体重に関連する健康問題を伴う過体重の中国人成人192人を対象に、48週時点の体重変化率を主要評価項目とする第3相ATTAIN-CN(ClinicalTrials.gov:NCT07790861、募集開始前)が新たに登録され、地域別の有効性と安全性の検証が進められる予定です。なお、臨床試験の登録は承認や承認申請とは別のものですので、中国での承認状況が変わったという話ではありません。
6では、日本では? ― ここがいちばん大切です
2026年8月時点:日本では未承認(承認申請中)です
つまり今は、一般の診療で処方できる段階ではありません。国内の一般診療では、現時点で処方できません。
「海外で承認」と「日本で使える」は別の話です。米国での承認(肥満症・過体重の体重管理適応)や、中国・欧州での発売の動きは事実ですが、それと日本で処方できるかどうかは、まったく別の問題です。また、査読レビューが報告した日本での長期体重管理の申請、Lilly社の公式資料(Form 10-Q)が明記した2型糖尿病の申請のいずれについても、承認審査の入口に立ったという段階であり、承認とは別の話です。日本での承認の時期も、誰が対象になるか(肥満症か、2型糖尿病もか)も、費用や保険上の扱いがどうなるかも、現時点では決まっていません。「海外で出た=もう日本でも使える」ではない、という点だけは、しっかりお伝えしておきます。
7新薬を待つあいだに、今できること
結論から申し上げますと、新しい薬を"待つ"こと自体は、治療ではありません。体重や血糖が悪化している場合は、待つだけでは進んでしまいます。今できる生活改善と、今ある治療で、体重・血糖・血圧・脂質を整えておくことが土台になります。
いまの状況別・考え方の目安
| いまの状況 | 考え方の目安 |
|---|---|
| 注射に抵抗がある | まず生活改善を。続けやすい週1回の薬など、今ある選択肢も相談できます |
| 肥満が進んでいる | 今使えるGLP-1/GIP治療(肥満外来)を検討する価値があります |
| 糖尿病が進んでいる | 新薬を待たず、今の治療をしっかり続けることが優先です |
| 飲み薬を希望している | 承認状況を時々確認しつつ、今できることを整えておきましょう |
※これは一般的な考え方の目安です。実際の選び方は背景の状態によって変わるため、必ず主治医とご相談ください。
当院(今治市・かとう内科)の立ち位置
2型糖尿病・肥満・睡眠時無呼吸といった"つながった代謝"をまとめて診ています。院内のHbA1c迅速測定で受診当日に結果を確認でき、肥満外来では注射タイプのGLP-1/GIP(チルゼパチド・自費)にも対応しており、費用や保険適用の条件は肥満外来の費用と保険適用でくわしく整理しています。なお、オルフォルグリプロンは日本で未承認のため、当院でも処方はできません。新薬を待つ間も、今ある検査と治療で土台を整えておくことができます。
8オルフォルグリプロンだけではない ― ほかの経口小分子GLP-1の開発動向
中国では2型糖尿病・長期体重管理の両方で上市申請が受理され、糖尿病性腎症でも研究されています
HRS-7535は、オルフォルグリプロンと同じく、1日1回内服する非ペプチド型の小分子GLP-1受容体作動薬です。中国を含む大中華圏では恒瑞医薬(Hengrui Pharma)がHRS-7535として、それ以外の地域ではKailera社がKAI-7535として開発を進めています。注射ではなく飲み薬を目指す点は共通ですが、両薬を直接比較した臨床試験はありません。
HRS-7535/KAI-7535 ― 現時点のポイント
1.中国では2026年9月、成人の2型糖尿病と長期体重管理の両方について上市申請が受理されたと恒瑞医薬が発表しました(第3相試験で主要評価項目を達成したことをふまえた申請です)。
2.糖尿病性腎症では、16週間の第2相試験で尿アルブミンの低下が査読論文として報告されました。
3.ただし、申請の受理は承認とは別の段階です。試験結果もまだ企業速報と短期試験が中心で、日本では未承認・処方できません。
2026年9月追記:2型糖尿病と長期体重管理の両方で「上市申請受理」を発表
恒瑞医薬は、2026年9月3日に成人の2型糖尿病について、9月4日に成人の長期体重管理について、HRS-7535の上市申請が中国の規制当局(NMPA)に受理されたと、それぞれ発表しました。「申請が受理され、承認審査の対象になった」という段階であり、中国で承認・発売されたわけではありません。
長期体重管理の申請上の対象は、食事・運動療法に加えて用いる、BMI 28以上の成人、またはBMI 24以上で体重に関連する合併症(高血糖・高血圧・脂質異常症など)を少なくとも1つもつ成人とされています。これは中国での申請上の基準で、日本の肥満症治療薬の適応条件とは異なります。
HRS-7535/KAI-7535の主な臨床試験
| 試験 | 対象 | 人数 | 期間 | 比較 | 主な結果 | 情報の段階 | 重要な注意点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| HARBOR-1 (第3相) |
中国の肥満または過体重の成人 | 556人 | 44週 | 120mg/180mg 対 プラセボ | 体重 −8.0%/−9.8% (プラセボ −2.4%) |
企業トップライン (中国で長期体重管理の上市申請受理) |
180mg・efficacy estimandでは−10.9%。有害事象による中止は3~4%程度 |
| OUTSTAND-2 (第3相) |
メトホルミンで管理不十分な中国の2型糖尿病 | 810人 | 32週 | 30/60/90mg 対 ダパグリフロジン10mg | HbA1c −1.50~−1.68pt (ダパグリフロジン −1.28pt)。全用量で非劣性、90mgは優越性 |
企業トップライン (中国で2型糖尿病の上市申請受理。申請はOUTSTAND-1・2にもとづく) |
Grade 3低血糖の報告なし。数値未公表の項目あり |
| SOLID-DKD (第2相) |
糖尿病性腎症 (UACR 300~3000未満、eGFR 30以上) |
281人 | 16週 | 30/90mg 対 プラセボ (SGLT2阻害薬64.6%・フィネレノン24.3%併用下) |
90mgでUACRがプラセボ比 −32% (efficacy estimandでは−38%) |
査読論文 (EClinicalMedicine) |
短期・代替指標の試験。腎不全予防の効果は未証明 |
※HARBOR-1の体重の数値はtreatment policy estimand(試験全体の方針にもとづく推定)、OUTSTAND-2の上記HbA1cの数値はefficacy estimand(割り付けられた治療を継続した場合の効果を推定する解析)の値です。いずれも企業による速報段階の結果で、上市申請が受理されても、査読を経た論文になったわけではありません。主な有害事象は軽度~中等度の消化器症状で、肝安全性の新たなシグナルは報告されていません。
「尿アルブミンが減った」=「腎臓を守れた」ではありません
SOLID-DKDは16週間の短期試験で、主要評価項目はUACR(尿アルブミン)という代替指標です。尿アルブミンが減ったことは、腎不全・透析・eGFR低下・死亡を防いだことを意味しません。腎保護効果を確定するには、長期の腎アウトカム試験が必要です。
また、この試験はSGLT2阻害薬やフィネレノンなどの標準治療への「上乗せ」として研究されたものです。これらの薬に代わるものではありません。
オルフォルグリプロンとの関係を整理すると、共通点は「1日1回・非ペプチド型の小分子・厳格な空腹時服用を必要としないことを目指す飲み薬」で、血糖と体重の両方が研究されている点です。一方、オルフォルグリプロンは米国で体重管理適応が承認済み・2型糖尿病は審査中であるのに対し、HRS-7535は中国で成人の2型糖尿病と長期体重管理の両方の上市申請が受理され、承認審査の段階に進んでいます。KAI-7535はグローバル第2相試験中(結果は2027年予定)です。直接比較試験がないため、どちらが強い・安全・先に日本へ来る、といったことは現時点では言えません。
もう一つの経口小分子GLP-1:aleniglipron
aleniglipron(アレニグリプロン、旧開発名GSBR-1290)は、米国のStructure Therapeutics社が開発している、1日1回内服する非ペプチド型の小分子GLP-1受容体作動薬です。オルフォルグリプロンやHRS-7535と同じ「飲むGLP-1」を目指す薬で、2026年9月8日、同社は肥満・過体重の成人を対象とした第2b相ACCESS試験の続きにあたる非盲検延長試験の72週結果を発表しました。最初の36週を完了して延長に参加する資格のあった人の87%が延長試験へ進み、継続参加者の一部の群では、開始時からの平均体重減少が72週時点で最大16.2%と報告されています。
この「16.2%」の読み方
プラセボと比べた無作為化二重盲検の期間は最初の36週までで、その結果(プラセボ補正後で最大−11.3%)はNature Medicine誌に査読論文として掲載されています。一方、今回の72週の数字は、その後全員が実薬を使う非盲検の延長試験のもので、延長中に最大180mgまで増量されており(180mgへの増量はおおむね60週以降)、プラセボ補正後の値でもありません。延長に進んだ方への偏りも生じうるため、この章で紹介したオルフォルグリプロンやHRS-7535の数字と横に並べて、優劣を判断することはできません。
この薬についても、肥満・過体重の成人を対象とする第3相ACCOMPLISH-1(最大3,600人を登録予定)と、2型糖尿病を伴う肥満・過体重の成人を対象とするACCOMPLISH-2(最大1,100人を登録予定)が、2026年8月にすでに開始され、参加者の登録が進められています。主要な結果の公表は2028年後半というのが会社の予定です。aleniglipronは世界のどの国でもまだ承認されていない開発中の薬で、日本でも処方できません。それでも、オルフォルグリプロン、HRS-7535に続くこの動きは、経口小分子GLP-1が「1社の面白い新薬」ではなく、複数の会社が第3相試験や承認審査を争うカテゴリーになりつつあることを示しています。
9よくあるご質問
オルフォルグリプロンは、日本でいつ使えますか?
2026年8月時点では未承認(承認申請中)で、まだ処方できません。2026年7月の査読レビューでは、日本でも長期体重管理を適応として承認審査に提出済みと報告され、2型糖尿病についても米国・EU・日本で申請済みとLilly社の公式資料(Form 10-Q・2026年8月)に明記されています。ただし申請日や国内審査の詳細は今回確認した資料では確認できておらず、日本での承認時期、適応、費用、保険上の扱いは現時点では確定していません。
米国では、オルフォルグリプロンを糖尿病治療にも使えますか?
2026年8月時点では、米国で承認されているのは肥満症・過体重の体重管理適応です。2型糖尿病については、2026年第2四半期中にFDAへ承認申請が提出されたことが8月5日の決算発表で公表されましたが、現在は審査中で、糖尿病治療薬としてはまだ承認されていません。なお英国では2026年8月10日に、体重管理と2型糖尿病の両方の適応が承認されました。英国は、両適応についてオルフォルグリプロンを承認した欧州初の国です。
注射のGLP-1より効くのですか?
2型糖尿病の比較試験では、飲むセマグルチドを血糖(HbA1c)・体重とも上回りました。ただし吐き気などの消化器症状はやや多めで、効果には個人差があります。注射のチルゼパチドなどとの優劣を一概に言えるものではありません。
オルフォルグリプロンは高血圧の薬として使えますか?
2026年8月時点では、高血圧治療薬として一般診療に使用できる薬ではありません。過体重または肥満を伴う高血圧の方を対象とした第3相ATTAIN-HYPERTENSIONが進行していますが、現時点で公表されているのは試験設計と参加者背景で、降圧効果の結果はまだ出ていません。
HRS-7535/KAI-7535は日本で使えますか?
2026年9月時点では日本で承認されておらず、一般診療で処方できません。中国では成人の2型糖尿病と長期体重管理の両方で上市申請が受理され、承認審査の段階に入っていますが、承認されたわけではありません。大中華圏外ではKAI-7535としてグローバル第2相試験が行われており、日本での申請・承認時期は未定です。
では今、何ができますか?
生活習慣の見直しと、背景にある2型糖尿病・高血圧などの治療が土台です。そのうえで、肥満外来では今ある治療(自費のチルゼパチド等)も選べます。状況に合わせて主治医とご相談ください。
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監修:加藤 丈陽(かとう内科 院長)
日本内科学会 総合内科専門医(029447)/日本神経学会 神経内科専門医(第5474号)・神経内科指導医(第3843号)/日本認知症学会 認知症専門医・指導医/日本老年医学会 老年病専門医かとう内科 〒794-0821 愛媛県今治市立花町1-10-5 TEL 0898-23-2310(1986年開業・19床)
※この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。診断・治療は必ず医師にご相談ください。オルフォルグリプロンは2026年8月時点で日本では未承認(承認申請中)であり、一般の診療で処方できる段階ではありません。米国では肥満症・過体重の体重管理適応で承認されていますが、2型糖尿病適応は申請済み・審査中です。記載の臨床データは海外試験に基づくもので、効果には個人差があり、食事・運動の見直しと併せて行うことが前提です。HRS-7535/KAI-7535、aleniglipronも日本では未承認です。
参考:米国FDA承認情報(体重管理適応・2026年4月)/MHRA(英国医薬品・医療製品規制庁)発表「UK first in Europe to authorise orforglipron for weight management and type 2 diabetes」(2026年8月10日/英国の承認内容と「欧州初」について)/Eli Lilly and Company「Q2 2026 Lilly Earnings Slides – Foundayo Launch and Clinical Progress」(2026年8月/メキシコの肥満・体重管理と2型糖尿病の承認状況、発売予定について)/Orforglipron: First Approval. Drugs. 2026(日本・EU・カナダでの承認申請状況の報告)/Eli Lilly and Company. Form 10-Q(2026年第2四半期・2026年8月提出/米国・EU・日本での2型糖尿病適応の承認申請について、公式資料)/Eli Lilly社発表「ACHIEVE-4, longest Phase 3 study of Lilly's Foundayo (orforglipron)」(心血管安全性の結果公表について、公式発表)/Pharma Japan「Lilly Confirms Orforglipron Diabetes Filings in US, Japan」(2026年8月)/Eli Lilly社発表「Lilly reports second-quarter 2026 financial results, raises full-year guidance, and highlights continued growth and pipeline progress」(2026年8月5日/米国での2型糖尿病適応の承認申請提出について)/Wharton S, et al. ATTAIN-1試験(NEJM, 2025)/Horn DB, et al. ATTAIN-2試験(Lancet, 2025)/ACHIEVE・ATTAIN試験関連の報告(Lancet・JAMA・Nature Medicine等、2026年)/Laffin LJ, et al. Study Design, Rationale, and Baseline Characteristics of ATTAIN-HYPERTENSION. American Journal of Preventive Cardiology(2026年8月6日オンライン公開、doi:10.1016/j.ajpc.2026.101783)/ClinicalTrials.gov:NCT06948422・NCT06948435・NCT06952530(ATTAIN-HYPERTENSION)/SFDA(サウジアラビア食品医薬局)発表「SFDA Approves Registration of “Foundayo” for Weight Management」(2026年8月2日)/Hengrui Pharma「Hengrui Pharma Announces Positive Topline Data from Two Phase 3 Clinical Trials of Oral Small Molecule GLP-1 Receptor Agonist HRS-7535」(2026年7月7日、公式発表)/恒瑞医薬「HRS-7535の成人2型糖尿病に対する上市申請受理」(2026年9月3日発表、公式発表)/恒瑞医薬「HRS-7535の成人の長期体重管理に対する上市申請受理」(2026年9月4日発表、公式発表)/Lv R, et al. SOLID-DKD試験(EClinicalMedicine. 2026;97:104045)/Structure Therapeutics社発表「Structure Therapeutics Reports Positive Clinical Data Across Obesity Portfolio」(2026年9月8日/aleniglipronのACCESS非盲検延長・72週結果について、公式発表)/Structure Therapeutics社発表「Structure Therapeutics Reports Second Quarter 2026 Financial Results」(2026年8月6日/第3相ACCOMPLISH-1・2の開始と計画人数について、公式発表)/Rosenstock J, et al. Oral small molecule GLP-1 receptor agonist aleniglipron in people with overweight or obesity: a randomized, double-blind, placebo-controlled phase 2b trial. Nature Medicine. 2026(論文)/ClinicalTrials.gov:NCT06904105(HARBOR-1)・NCT06589765(OUTSTAND-2)・NCT06415214(SOLID-DKD)/Reuters「China's drug regulator accepts Novo Nordisk's application for oral Wegovy」(2026年8月27日/経口Wegovyの中国での申請受理について)/ClinicalTrials.gov:NCT07794579(ATTAIN-NOW/2026年8月31日初回公開、2026年9月2日閲覧)・NCT07790861(ATTAIN-CN/2026年9月2日閲覧)/各種医療系報道(2026年)
ATTAIN-1・2の65歳以上事後解析について:Horn DB, et al. Orforglipron for obesity treatment in older patients ≥65 years with or without type 2 diabetes: A post hoc subgroup analysis of the ATTAIN-1 and ATTAIN-2 trials. Obesity Pillars. 2026;19:100301(オンライン公開2026年7月14日). DOI: 10.1016/j.obpill.2026.100301/PubMed: 42577069。体重変化の数値と解析法(efficacy estimand)の補足は、Eli Lilly社の発表資料(PDF)も参照。
2026.09.09 更新(新しい情報が入りしだい、随時見直しています)
この記事を最後に更新した日:2026年9月9日
